計算例目次に戻る      伝熱計算事例

  8、複数の伝熱層を計算上、ひとつの層の厚さ、熱伝導率として表現する。

8-1、

平板における複数の伝熱層厚さ、熱伝導率を合成した値で表現する。

ソフトを立ち上げ、熱伝達率計算ボタンをクリックする。--熱伝達率の式欄に「203」を記入し選択をクリックする。各層の厚さ、熱伝導率を記入し、計算実行ボタンをクリックする。合成した見かけ上の熱伝導率が表示されます。3層の場合は層の数を3とし計算実行ボタンをクリック、3層目の値を記入し計算実行ボタンをクリックする。
さらに、多くの層を合成するには、上記結果を1層とし、計算します。

8-2、

円筒における複数の伝熱層厚さ、熱伝導率を合成した値で表現する。

熱伝達率計算ボタンをクリックする。--熱伝達率の式欄に「204」を記入し選択をクリックする。以下、8-1と同じです。円筒では径の小さい方を1層としています。




熱伝達計算の式 

1、平板における複数の伝熱層厚さ、熱伝導率の合成 
                                           t :合成した伝熱層の見かけ上の厚さ
   t=t1+t2+t3                                  t1、t2、t3:各伝熱層の厚さ
                                           λ:合成した伝熱層の見かけ上の熱伝導率
  λ=t/(t1/λ1+t2/λ2+t3/λ)                      λ1、λ2、λ3:各伝熱層の熱伝導率

2、円筒における複数の伝熱層厚さ、熱伝導率の合成

   t=t1+t2+t3                                  D:1層の内径
                                            t :合成した伝熱層の見かけ上の厚さ
  λ=B*ln((D+2t)/D)                            t1:伝熱層1の厚さ
      B1=λ1/ln((D+2*t1)/D)                     t2:伝熱層2の厚さ
      B2=λ2/ln((D+2*t1+2*t2)/(D+2*t1))            t3:伝熱層3の厚さ
      B3=λ3/ln((D+2*t1+2*t2+2*t3)/(D+2*t1+2*t2))     λ:合成した伝熱層の見かけ上の熱伝導率
                ・                           λ1:伝熱層1の熱伝導率
                ・                           λ2:伝熱層2の熱伝導率
      B=λ/ln((D+2*t)/D)                       λ3:伝熱層3の熱伝導率
        ただし 1/B=1/B1+1/B2+1/B3


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